方針・基本的な考え方
本投資法人は、保有物件の環境負荷低減の取り組みについての客観性、信頼性を高め、中長期的な資産価値向上を企図して、第三者による外部認証及び評価の取得を進めています。
なお、本投資法人が保有する環境認証未取得の物件においても、照明のLED化工事、節電型空調設備及び節水型機器の導入工事の実施などの取り組みにより、省エネルギー化を推進するとともに、廃棄物の適切な分別処分を通じて、環境負荷低減への取り組みを行っています。
KPI・主な取り組み
本投資法人は、保有物件における環境認証の取得割合(延床面積ベース)を2030年度までに75%以上に引き上げていく方針です。
本投資法人では、保有物件のLED化工事等による環境性能の向上に加えて持続可能な社会の実現に向けた様々な対応を推進しており、環境認証取得の積極的な取り組みを行っています。
また、本資産運用会社はスポンサーに対して、物件の開発時点でBELS評価やCASBEE建築評価認証等の環境認証取得の検討を依頼しており、本投資法人の物件取得時において環境認証取得済の物件が増加しています。
ポートフォリオ全体における環境認証取得割合
目標 | 75%(2030年度まで) |
---|---|
実績 | 71.9%(2024年9月30日) |
環境認証
本投資法人は、保有物件の環境負荷低減の取り組みについての客観性、信頼性を高め、中長期的な資産価値向上を企図して、第三者による外部認証及び評価の取得を進めています。本投資法人における環境認証の取得割合は以下のとおりです。本投資法人は、保有物件における環境認証の取得割合(延床面積ベース)を2030年度までに75%以上に引き上げていく方針です。
環境認証の取得状況※1
取得 物件数 |
ポートフォリオ 物件数※3 |
認証取得割合 (物件数ベース) |
取得面積 (延床面積※2) |
ポートフォリオ面積※3 (延床面積※2) |
認証取得割合 (延床面積ベース) |
|
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環境認証取得合計 | 73 | 223 | 32.7% | 2,551,472.39㎡ | 3,547,923.79㎡ | 71.9% |
DBJ Green Building認証 | 12 | 223 | 5.4% | 856,463.75㎡ | 3,547,923.79㎡ | 24.1% |
CASBEE不動産評価認証 | 43 | 223 | 19.3% | 1,508,464.69㎡ | 3,547,923.79㎡ | 42.5% |
BELS評価 | 59 | 223 | 26.5% | 2,160,341.79㎡ | 3,547,923.79㎡ | 60.9% |
(うち、ZEB評価) | 8 | 223 | 3.6% | 558,451.29㎡ | 3,547,923.79㎡ | 15.7% |
LEED | 1 | 226 | 0.4% | 120,229.08㎡ | 3,547,923.79㎡ | 3.4% |
JHEP認証 | 1 | 226 | 0.4% | 26,997.13㎡ | 3,547,923.79㎡ | 0.8% |
ABINC認証 | 1 | 226 | 0.4% | 24,604.09㎡ | 3,547,923.79㎡ | 0.7% |
- 取得状況は、2024年9月30日時点の数値を記載しています。
- 底地物件を除きます。
- 延床面積は、各物件の検査済証に記載された面積に基づいて記載しています。
- 認証取得割合は、小数第二位を四捨五入して記載しています。
未認証の物件におけるグリーンビルの取り組み
本投資法人が保有する環境認証未取得の物件においても、照明のLED化工事、節電型空調設備及び節水型機器の導入工事の実施などの取り組みにより、省エネルギー化を推進するとともに、廃棄物の適切な分別処分を通じて、環境負荷低減への取り組みを行っています。
DBJ Green Building認証
DBJ Green Building認証とは
DBJ Green Building認証は、環境・社会への配慮がなされた不動産(Green Building)を支援するために、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が創設した認証制度で、対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証し、その取り組みを支援しています。
国内トップクラスの 卓越した 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
極めて優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
非常に優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
十分な 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
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本制度の内容等については、DBJ Greeen Building認証制度のウェブサイトをご覧ください。:http://igb.jp
DBJ Green Building認証取得実績
★★★★★ | 7物件 | |
★★★★ | 4物件 | |
★★★ | 1物件 | |
合計 | 12物件 |
CASBEE不動産評価認証
CASBEE不動産評価認証とは
CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)は、国土交通省の主導のもと、日本で開発・普及が進められている建物の総合的な環境性能を評価するシステムです。
CASBEE不動産評価認証はCASBEE-不動産で評価された建築物について、その評価内容を審査し、的確であることを第三者機関が認証する制度で、評価は4段階(Sランク:★★★★★~Bランク:★★)で表示されます。
CASBEE不動産評価認証取得実績
★★★★★ | 23物件 | |
★★★★ | 19物件 | |
★★★ | 1物件 | |
合計 | 43物件 |
※ | Dプロジェクト犬山については、2018年4月10日付追加取得棟の評価です。 |
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BELS評価
BELS評価とは
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)において、不動産事業者等は建築物の省エネルギー性能を表示するよう努めることが求められています。BELS(Building-Housing Energy-efficiency LabelingSystem)は、国土交通省が定めた評価基準に基づいて第三者機関が建築物の省エネルギー性能を評価する制度で、評価は5段階(★★★★★~★)で表示されます。
BELS評価取得実績
★★★★★ | 16物件 | |
★★★★ | 10物件 | |
★★★ | 8物件 | |
★★ | 17物件 | |
★ | 8物件 | |
合計 | 59物件 |
※1 | BELS評価は2016年4月1日に5段階評価(★★★★★~★)で開始され、2024年4月1日以降は7段階評価(★★★★★★~星なし)に移行しています。上の表は、7段階評価に移行する前の5段階評価に基づく評価取得実績です。 |
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※2 | イーアスつくばについては、メイン棟の評価です。 |
※3 | Dプロジェクト犬山については、2018年4月10日付追加取得棟の評価です。 |
ZEB評価
ZEB評価とは
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を保ちながら、建物の高断熱化や効率の高い設備等により省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。BELSの評価制度において、ZEBの評価は『ZEB』(最高評価)、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedの4段階で表示されます。
本投資法人では、保有物件のZEB(Nearly ZEB、ZEB Ready、及びZEB Orientedを含む)取得の取り組みを推進しています。「Dプロジェクト野田」、「Dプロジェクト八潮」、「Dプロジェクト掛川」、「DPL福岡糟屋」において、本投資法人による取得後に、照明のLED化工事を実施したことにより、ZEB Readyを取得しました。
本投資法人は、今後もZEB化の取り組みを推進していきます。
ZEBの考え方・定義
『ZEB』 | ZEB Readyの要件を満たし、かつ、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量を削減した建物 |
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Nearly ZEB |
ZEB Readyの要件を満たし、かつ、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量を削減した建物 |
ZEB Ready |
再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量を削減した建物 |
ZEB Oriented |
建築物の延べ面積10,000㎡以上の建築物で、再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から用途毎に規定する一次エネルギー消費量を削減、かつ、未評価技術を導入したもの |
- 大和ハウス工業株式会社(環境省ZEB PORTALを参考に作成)
ZEB評価取得実績
『ZEB』 | 1物件 | |
ZEB Ready | 7物件 | |
合計 | 8物件 |
LEED認証
LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認証は、非営利団体である米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発、運用し、第三者機関が認証の審査を行っている、建築や都市の環境についての環境性能を評価するシステムです。
認証レベルは4段階(プラチナ、ゴールド、シルバー、標準認証)で表示されます。
LEED認証取得実績
標準 | 1物件 |
ハビタット評価認証制度(JHEP:Japan Habitat Evaluation and Certification Program)
ハビタット評価認証制度とは
JHEP(ジェイヘップ)は、生物多様性の保全への貢献度を、客観的・定量的に評価、認証する制度です。JHEP は、生物多様性の価値を事業の前後で比較し、事業後の価値が事業前と同等またはそれ以上のものを、生物多様性に貢献する事業として第三者機関が認証する制度で、評価ランクは 6 段階(AAA~B+)で表示されます。
ハビタット評価認証取得実績
A | 1物件 |
ABINC認証
ABINC認証とは
ABINC(エイビンク) は、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき、生物多様性に配慮した取り組みを評価・認証する制度で、評価ランクは設定されていません。
ABINC認証取得実績
ABNIC認証 | 1物件 |